着いたのは、9時10分ぐらいだったと思います。(時計を忘れた為、正確な時間は不明。)法廷に入れるのは40人なのですが、60〜70人くらいの人が集まってました。私の周りでは、殆どが原告側の支持者です。100人斬り裁判のビラ撒いてる人とか、『朝日が明かす中国の嘘』(向井千恵子さん?の署名入り)を持ってる人とか。ちなみに、私の持っていた整理券の番号は59でした。
まず、裁判長から、被告側に確認がありました。『中国の旅』・『南京への道』への道にはイニシャルで書かれたものと、実名入りのものがあるが、実名入りの方も請求原因にするのか。という事でした。原告は肯定。
それから、互いに求釈明がありました。どうも前回の求釈明の続きみたいです。
被告側弁護士から『M・N両少尉が浅見記者と話した事が虚偽なのか、捕虜のすえもの斬りをしたという事が虚偽なのか・・・つまるところ、虚偽である事の具体的意味を問いたい』との質問がありました。それに対する稲田朋美弁護士の答は以下のようなものでした。
―『百人斬りは全て虚偽』
次に、被告側がこれは史実問題である。と言い、それを踏まえた上で、以前の発言を撤回し、「積極否認」をする。と言いました。(今回の裁判のように、死者に対する名誉毀損が問題となる場合、争点となるのは、該当の記事か虚偽かどうかであるということです。そして、「名誉毀損である」という原告の主張を否定することを「積極否認」と言うそうで・・・)
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/1783/trouble2-1.html
ここから先、被告側弁護士の発言は、私にとって非常にわかりにくい物でした。時々、傍聴席から失笑が漏れていました。
裁判自体は、20分くらいで終わり、あっけないものだと思いました。
興味深く思ったのは、支持者の層です。原告側の支持者は殆どが、40代〜だったのに対し、被告側は殆どが20代です。とにかく若い。男性がやや多い。
弁護士会館で行われた報告会では、熊さんの司会の元湯浅謙さんの話がありました。
それから、星徹さんから、百人斬り競争の論争史について渡辺春巳さんから、百人斬り裁判の概要についての説明を受けました。
本多氏に言うには「こんなバカバカしい裁判に付き合いたくはないが、裁判は放り出すと負けるので仕方なく参加している」とのこと。
訴状に関しては、被告側弁護士の話によると、相当いい加減なもののようです。裁判所も、朝日新聞などに対する右派の攻撃である事をわかっているとの事。やはり、傍聴する事によって、裁判所の対応は全然違ったものになるとの事です。
それから、処刑された向井・野田の写真が載っている『亜州週刊』の記事が話題になりました。当時の新聞記事を漁ればもっと多くの資料が出てくるかもしれないとのことです。
次の審理は12月1日東京地裁103号法廷で、10時から。傍聴席は90人弱。次回から被告側も具体的に主張を展開するので、面白くなるとのことでした。