南京・史実を守る映画祭 2009

映画祭について

 「南京大虐殺」と聞いて、どれだけの人々が具体的に事件のイメージを 語ることができるでしょうか。日本では、南京大虐殺という事実は、 公の場であまり語られることはなく、学校教育でもほとんど取り上げら れず、どこか、事件に触れることがタブーであるかのような空気が作ら れているようでもあります。

 事件をめぐっては、戦後になっても何度かの裁判が提起されてきまし た。その中には、事件の証言をする人々に対する「偽者」呼ばわりが きっかけになったものも多くありました。

 中国人の被害者である夏淑琴さん、李秀英さん。事件そのものの証言を 報じた本多勝一さん。

 事実は必ず勝つ、という言葉のとおり、これらの裁判では真実が勝利し、 事件はなかったとする人々の主張はすべて、疑似科学や単なる読み物レベ ルの俗論に過ぎない、ということが白日の下に晒されてきました。

 しかし、事件はなかったとする勢力が沈黙することはなく、 それどころか、事件について公の場で触れることそのものにまで、攻撃の手 を伸ばしてきました。

 事件を描いた「南京1937」は、その上映が右翼によって暴力的に妨害され、 上映する劇場のスクリーンは、右翼によって切り裂かれました。 日本の大手映画会社によって、日露戦争や太平洋戦争の映画が次々と作ら れる中にあっても、日本軍による中国大陸での残虐行為を描いた映画はほん のわずかしかなく、南京大虐殺を描く映画は皆無、という状態です。

 この間、諸外国では南京大虐殺をテーマにした映画が数多く制作され、 公開されているのに、事件の当事者である日本の国内では、南京を描く映画 は作られていないのです。

 映画【靖国】の上映に至るまでの経緯を振り返るとき、このような状況は 「暴力と、それを恐れるが故の自粛」によってもたらされる、言論の自由の 危機だとはっきりいえます。これは、断じて容認することはできません。

 そこで私たちは、映画配給会社がやらないのなら私たちがやってしまおう と決意し、南京大虐殺をテーマとする映画を集めて映画祭を開催することに しました。映画祭の概要は、次のとおりです。

 ○日時  2009年12月13日(日) 10:00開場  ○場所  東京都世田谷区区民会館ホール  ※交通案内  【東急世田谷線】 松陰神社前駅より 徒歩5分  【バス】・世田谷区民会館 0分(渋谷駅・田園調布駅・五反田駅〜世田谷区       民会館)      ・世田谷区役所入口 5分(渋谷駅〜上町・祖師ヶ谷大蔵駅・成城学       園前駅南口・調布駅南口)      ・世田谷駅前 7分(等々力操車所〜祖師ヶ谷折返所)  ○料金 各作品ごとに999円。1作品ごとに入れ替えを行います。  ○プログラム・上映作品   10:30-【南京】     ビル・グッテンタグ監督 2007年/アメリカ/88分       南京市に残留した欧米人の視点で描く南京事件。     手紙・日記を基にした朗読劇を中心に、     当時の映像や生存者・体験者の     インタビューを織り交ぜて構成される。     13:00-【アイリス・チャン】     ビル・スパヒック監督、アン・ピック 2007年/アメリカ/103分     アメリカで大きな話題を呼んだ     『Rape of Nanking』の著者アイリス・チャンが、     同書を執筆、そして死に至る過程を     ドキュメンタリー仕立てで描写。   15:00-【シンポジウム】     1937年に起きた「南京大虐殺」と、事件を取り巻くさまざまな状況、     それが現代日本に落としている深くて暗い影と、それと戦う人々     について、学びと認識を深める場として企画しました。     映画祭チケットご購入のすべての方が入場いただけます。   16:30-【南京・引き裂かれた記憶】     武田倫和監督 2009年/日本/85分     南京事件を追いかけてきた松岡環さんの約10年に     渡る取材より、中国人被害者6名、元日本軍兵士7名の     インタビュー映像。交わることなかった被害者と     加害者の「引き裂かれた記憶」を重ね合わせる     ことにより、南京大虐殺の実態に迫る。   18:30-【チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道 】     ロジャー・スポティスウッド監督 2008年/豪・中・独/125分     南京事件を潜り抜けたイギリス人ジャーナリスト     ジョージ・ホッグは、日本軍の侵略から逃れるため、     黄石の中国人孤児60人を連れて濾州へ向かう。     日中戦争の秘話を映画化した感動作。日本初公開。

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