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史実を守るメールニュース第15号

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       ●○●○  史実を守るメールニュース  ●○●○
      南 京 へ の 道 ・ 史 実 を 守 る 会
               第 15 号
           2008年5月18日発行
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【 内 容 】史実を守る会会報号外(08年5月11日付)より

▼5月21日判決言い渡し
▼原告側の主張
▼被告側の主張
▼お詫び

 

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■ 5月21日に判決言渡し!

 昨年11月に出された第一審判決は夏さんの名誉の毀損と名誉感情の侵害を認める勝訴
 判決でした。しかし、敗訴した東中野氏らの側が控訴し、夏淑琴さんの側もさらにより良
 い判決を求めて今年3月に控訴しました。その判決言渡期日が5月21日午後1時15分
 に決定しましたのでお知らせいたします。当日は宣伝活動や報告集会も行います。ぜひご
 参加ください!

  ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

■ 原告側の主張

   一審反訴原告(夏淑琴さん)の側の控訴理由の概要は以下のようなものです。
  夏淑琴さんが蒙った被害は甚大です。東中野氏らが夏さんのの証言活動をニセモノ扱い
 することは、夏さん人格的価値の根本を毀損する行為であり、夏さんのこれまでの人生自
 体を否定し、ひいては亡くなった家族を始めとする南京大虐殺の犠牲者たち全員を侮辱す
 る行為に他なりません。言わば「セカンドレイプ」を行ったに等しいほどの甚大な精神的
 苦痛を夏さんに与えたものです。
  夏さんは1937年の南京事件と東中野氏の書籍によって二重の加害を加えられたので
 す。
  東中野修道氏の著書に公益目的はありません。
  東中野氏はマギーフィルム解説文について「7、8歳になる妹」を「突き殺した」と解
 釈し「8歳の少女」と夏さんは別人であると著書の中で主張しています。
  しかし、第一審判決が認定したように、マギーフィルム解説文の原文にあるbayonet の
 単語は「(銃剣で)突き殺す」と「銃剣で刺す」の二通りの意味があり、「突き殺す」と解
 釈するとフィルム解説文全体に明らかな矛盾が生じます。にもかかわらずbayonet を「突
 き殺す」と強引に解釈したことは、第一審判決でも「論理に破綻を来しているというほか
 はない」と認定されています。
  東中野氏は、第一審判決でも述べられているように、通常の研究者であれば当然行わな
 い極めて不自然、不都合、矛盾のある解釈をもとに夏さんをニセ被害者であるとしている
 のです。
 この東中野氏の執筆態度には公益性など微塵もなく、南京大虐殺は「なかった」ことに
 するという政治的プロパガンダのために、さしたる必要性もなく夏さんを「ニセ被害者」
 としたのに過ぎません。
 公益目的などありません。
 東中野修道氏の態度は極めて悪質です。bayonet の解釈に見られるような矛盾は通常の
 研究者であれば本来気がつくべきことであり、東中野氏が気がついていたのは明白です。
 東中野氏は故意にそのような解釈を行ったとしか考えられず、悪質性は極めて重大です。
 控訴審では、謝罪広告の命令も含めての、さらなる積極的な判断が求められます。

  ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

■ 被告側の主張
  被告・東中野修道および展転社側は、平成20年1月10日付で「控訴理由書」を、同
 11日付で「控訴理由書(2)」を提出した。これら控訴理由書では、控訴するにあたり
 、第一審判決に対する不服点を挙げ、または一審での主張で足りない部分を補足している
 。提出された控訴理由書には、一審とは違う主張がいくつかあるので、特徴的な点を紹介
 してみたいと思う。
  今回、最も特徴的なのは、一審まで認めてきた事実関係を一部否認してきたことである
 。控訴理由書では、一審まで認めていた「マギーは昭和13年1月下旬ころ現場を撮影し
 た」「『8歳の少女』から事情を聴取した」という2点を「否認」した。つまり、マギー
 は、いわゆる「マギーフィルム」を撮影しておらず、また、新路口事件で生き残った『8
 歳の少女』から事件の話を聞いていないと主張する。
  この主張の狙いとしては、以下の3点を挙げることが出来る。
 フィルム解説文に書かれている話は、実際に起きた新路口事件をモデルとした創作話で
 ある。
 東中野被告の記述は、創作話に対する批評・批判であり、実際に起きた新路口事件を批
 評・批判するものではない。
 したがって、東中野被告が書いた「8歳の少女」に対する記述は、「創作話に対する史
 料批判ではあっても、モデルである一審原告そのものを誹謗するものではない」
   控訴理由書では、この主張に沿うように当時の資料を次のように評価する。
 マギーフィルムの新路口事件に関する部分は、南京陥落前に「あらかじめ撮影され、
 同日までに現像もすませていた別件のものである」
 フィルムが「新路口事件とは無関係のもの」なので、同部分に関するフィルム解説文
 は創作話である。
 マギー日記(昭和13年1月30日付)の記述は「創作話ではないかと思われる」
 マギーのマッカラム宛手紙(昭和13年4月2日付)で、「生き残った少女」の年齢
 を9歳と書いたのは、「創作話と現実の相違を糊塗しようと」したものである。
 フォスターの妻宛の手紙(昭和13年1月26日付)は、マギーが創作話を作る前に
 フォスターに語ったものである。
  本件記述は、以上のような事実認識に基づいたもので、夏淑琴さんは、「モデル小説の
 中の登場人物の「8歳の少女」とは所詮、別人であると言うほかない」。本件記述は、創
 作話における「8歳の少女」に対するものであり、一審原告(夏淑琴さん)が、「話の方
 が虚構である」、「新路口事件の現場にいなかった」、「虚偽の証言をしている」と、主
 張しているのではない。したがって名誉毀損にあたらないと主張する。
  真実性に関しては、一審と同様に「bayonet」の解釈と年齢表示(満年齢・数え年)に
 ついて主張している。
  相当性に関しては、一審判決で「通常の研究者であれば当然に『7、8歳になる妹』と
 『8歳の少女』が同一人である可能性に思い到るはずである」という指摘に対し、「厳密
 な解釈を重ねても意味のあることではない」(控訴理由書P11)と開き直り、また、同
 判決で、被告が示した家族構成図おいて生き残った「8歳の少女」の母親の固有番号を付
 さなかったことの「矛盾」の指摘に対し、「この指摘は一応はもっともである」と認めな
 がら、「あえて言えば、登場人物の「8歳の少女」が現実の夏家の娘なのか哈家の娘なの
 かを突き止める作業自体、意味を有するとは思えない」と、こちらでも開き直った主張を
 している。
  相当性についての補充的主張として、生き残った「8歳の少女」の姓が「夏」であると
 断定できず、一方で夏家は全員殺された、または哈家も全員殺されたという根拠を挙げ、
 本件記述が書かれた当時、「「7—8歳の妹」と「8歳の少女」は別人である」という考
 え方は「決して特異な解釈ではなかった」として、相当の根拠があると主張する。

■ おわび
 3月17日に流れたメールニュース第6号および7号は、号数に不備があったことをお
 詫びします。

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最終更新日 ( 2008/06/17 火曜日 02:19:20 PDT )
 
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